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eスポーツの大会は年齢制限がある?CEROの基準ごとにゲーム紹介も

eスポーツは、近年急速に成長している競技プレイヤー同士の対戦を取り扱う分野です。しかし、eスポーツの大会に参加するには年齢制限があることをご存知でしょうか?さらに、ゲームの対象年齢表示であるCEROの基準は、各タイトルや大会規定のeスポーツの年齢制限と必ずしも一致しません。

本記事では、CEROの区分ごとに代表的なゲームを紹介し、大会参加にどう影響するのかを調査してみましょう。

eスポーツ大会の年齢制限

eスポーツ大会に参加するためには、eスポーツ 種目やタイトルによって年齢制限が設けられることが一般的です。これは、大会の運営側が競技者の安全や健康を保護し、ゲームの内容が適切であるかを確保するための措置です。

例えば、フォートナイト大会に参加するには、年齢制限が設けられており、参加者は13歳以上である必要があります。VALORANTのチャンレジャーリーグへの参加には、少なくとも16歳以上であることが求められます。未成年者の大会への参加に関しては、保護者の同意書が必要となります。

さまざまな大会やゲームによって年齢制限は異なり、一部の大会では一定の年齢以下のプレイヤーの参加を制限していることもありますので、各大会の参加方法を確認しましょう。

CEROの基準

CERO(コンピュータエンターテインメントレーティング機構)は、日本においてゲームソフトの対象年齢を判断し、表示するレーティングを行っています。このレーティングは、ゲームの内容に応じて「A(全年齢対象)」から「Z(18歳以上対象)」までの指標が設けられています。eスポーツにおいても、大会の内容やプレイヤーの年齢制限を設ける際には、CEROのレーティングが参考にされることがあります。

では、レーティングマークの種類とレーティングの対象となる表現項目を見てみましょう!

レーティングマークの種類

アルファベット帯色基準内容
A全年齢対象ゲーム内容に暴力や性的描写、過激な表現がなく、全年齢層に適していることを示します。
B12歳以上対象少し大人向けの表現やテーマが含まれています。
C15歳以上対象より大人向けの表現やテーマが含まれています。
D17歳以上対象暴力や過激な描写、過激な言葉が含まれていることがあります。
Z18歳以上対象暴力や性的描写、過激な表現が強調されています。

参考サイト:コンピューターエンターテイメントレコーディング機構

レーティングの対象となる表現項目

ゲームのレーティングを行う際に対象となる表現項目は、以下のようなものが一般的ですが、国や地域によって異なる場合もあります。

主な対象項目には以下のようなものが含まれます。

  • 暴力表現: ゲーム内での戦闘や攻撃、傷害の描写
  • 露骨な血やゴア: 血液や内臓などのリアルな描写
  • 性的表現: 性的なシーンや露骨な性的描写
  • 過激な言葉や表現: 無礼な言葉、差別的な表現など
  • 恐怖やホラー表現: 恐ろしい要素やホラー的な場面
  • ドラッグやアルコール: 薬物やアルコールの使用や描写
  • ギャンブル要素: ゲーム内での賭けやギャンブルの描写
  • オンラインインタラクション: オンラインプレイ時のコミュニケーションやユーザー生成コンテンツ
  • 負の表現: 自殺、いじめ、虐待などの負の表現

eスポーツの年齢制限は何歳から?CEROで解説

CEROの区分は単なる表示ではなく、大会参加の条件にも深く関わります。eスポーツの年齢制限はタイトルや主催者によって変わり、CEROの基準と一致しないことも珍しくありません。

こちらではCERO区分ごとの代表的なゲームと、実際の大会での参加目安を紹介します。

CERO A(全年齢)

CERO Aは「全年齢対象」の区分で、暴力や過激な表現がほとんど含まれません。代表的なタイトルにはスプラトゥーン3、ぷよぷよeスポーツ、ロケットリーグがあり、家庭や教育現場でも取り入れやすく、小学生から高校生まで幅広い層が安心して楽しめます。

ただし「CERO Aだから誰でも自由に参加できる」とは限りません。実際の大会では主催者が独自にeスポーツの年齢制限を設ける場合があり、未成年者には保護者の同意が求められることもあります。夜間開催の大会では、地域条例によって参加が制限されるケースもあるため注意が必要です。

全国都道府県対抗eスポーツ選手権のぷよぷよ部門でも、未成年参加者に親権者の同意を義務づける規定が示されています。こうした仕組みは安全と公平性を担保し、全年齢層のプレイヤーが一堂に集まれる環境を整えています。

参考サイト:公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構

つまり、CERO Aの作品は親子や学校単位で導入しやすい一方で、実際の大会参加には追加条件が付随します。参加を検討する際は、レーティングだけでなく募集要項や主催者ルールを必ず確認することが大切です。

CERO B(12歳以上)

CERO Bは「12歳以上対象」とされ、やや大人向けのテーマを含みます。代表的なタイトルはストリートファイターVで、攻撃や打撃描写はあるものの、過度な流血や残虐な表現は抑えられています。教育現場や地域大会で採用例があり、中学生から参加できる格闘ゲームとして位置づけられてきました。

主催者が「14歳以上」や「保護者同伴」を条件とする場合もあり、eスポーツの年齢制限はイベントごとに異なるのが実情です。現行の競技シーンはストリートファイター6(CERO C)が中心ですが、B区分の作品が過去に大会を支えてきた歴史も忘れてはいけません。

参加を検討する際は、CERO表示を目安にしつつも、必ず募集要項や規定を照らし合わせることが大切です。

CERO C(15歳以上)

CERO Cは「15歳以上対象」とされ、銃器や武器を使った戦闘表現が多くなります。代表的な作品はフォートナイトとストリートファイター6で、高校生を中心に大会参加者が増えています。

フォートナイトはCERO Cながら、公式大会では13歳以上で保護者の同意があれば出場可能とされています。逆にストリートファイター6は大会ごとに「16歳以上」と条件が引き上げられる場合もあり、判断基準は一定ではありません。

エントリー前には「タイトル公式サイト」「大会ルールブック」「プラットフォーム規約」の三点を必ず確認しましょう。CERO表示に安心してしまうと参加資格を満たさず、失格や辞退につながる可能性があります。特に15歳前後で初めて大会に挑戦する層は、保護者と一緒に条件を確認することが望ましいです。

CERO D(17歳以上)

CERO Dは「17歳以上対象」とされ、流血や銃撃などの表現がよりリアルになります。代表作はApex Legends、鉄拳8、レインボーシックス シージで、高校後半から大学生世代が主な参加層です。

Apexは日本の大会で17歳以上が条件ですが、北米や欧州では16歳以上から参加可能とされ、地域差が明確に存在します。鉄拳8はCERO Dとして発売されましたが、一部の競技大会では18歳以上と独自条件が設定される場合があります。レインボーシックス シージも同様に、地域リーグやイベントごとに追加規定が設けられることがあります。

参加を検討する際はタイトル公式情報や大会ルールを必ず確認し、自分の年齢が条件に適合しているか慎重に判断することが大切です。

CERO Z(18歳以上)

CCERO Zは「18歳以上のみ対象」とされ、強い暴力や残虐な描写を含む最も厳格な区分です。代表作はCall of DutyシリーズやDead by Daylightで、いずれも世界的な競技シーンを持ちます。

しかし大会や配信イベントでも同じく厳格に扱われ、ほぼ必ず「18歳以上限定」と規定されます。未成年が出場できない点で、eスポーツの年齢制限の中でも最もわかりやすい領域です。

Call of Dutyは毎年の新作がCERO Zに指定され、Dead by Daylightも発売当初からZ区分として扱われています。人気は高いものの、年齢の壁は絶対的です。未成年がこの領域を志す場合は、CERO CやDに分類されるFPSや格闘ゲームに参加し、18歳を超えてから挑戦するのが現実的な道筋といえます。

まとめ

eスポーツの大会には年齢制限があり、運営側は競技者の安全や内容の適切さを守るため対策を講じています。CEROの対象年齢レーティングも、eスポーツ 種目における年齢制限の判断材料として活用されます。一部の大会では一定年齢未満の参加を制限するため、参加希望者は条件を必ず確認しましょう。

さらにCEROと大会規定は一致せず、eスポーツの年齢制限は主催者ごとに異なるので、公式ルールや募集要項を照らし合わせることが安心につながります。

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