近年注目度が高まっているeスポーツの中でも特に人気が高いのが、CS:GO（Counter Strike）やAPEX、Fortnite、VALORANTといった、FPSやTPSなどのシューティングゲームです。
コロナ禍はまだまだ続いているものの、オフラインで行われる世界大会も徐々に復活しており、日本のチームも好成績を残しています。今回は、先日行われたVALORANTの世界大会「VCT 2022 Stage 2 Masters」の結果と日本のチーム「NORTHEPTION」の戦績などを紹介していきます。
VALORANTとは
VALORANT（ヴァロラント）は、ライアットゲームズ（Riot Games）が開発した、基本プレイ無料のFPSゲームです。2020年にリリースされた比較的新しいゲームですが、現在ではFPSゲームの中でもトップクラスの人気を得ているゲームになっています。ゲームとしての完成度だけでなく、オンラインゲームでも問題視されている「チート」に対する対応の速さも評価されています。Riot Gamesが独自の「Riot Vanguard」を導入しており、同じジャンルのゲームの中でも頭1つ出ています。
VALORANTの遊び方
そのゲーム性から注目を浴びている「VALORANT」。VALORANTは、爆弾を設置するチームと解除するチームに分かれて5対5で行われます。そのため、CS：GOやオーバーウォッチなどのゲームと比較されることがあります。ルールや銃でのゲーム性はCS：GOに似ていますが、アビリティなどの要素はオーバーウォッチに少し似ています。
キャラクターごとに特殊なアビリティを持っており、銃での攻防戦に加え、アビリティがあることで戦略の幅が広がります。その他にも、「ストッピング」などのテクニックも必要となるため、従来の典型的なFPSゲームになっています。
VALORANT Champions Tour （VCT）について
- 大会名：VCT 2022 Stage 2 Masters コペンハーゲン
- 主催：Riot Games
- 開催日程：2022年7月10日〜24日
- 総参加チーム：12チーム
- 開催方法：オフライン（有観客は、22日からの3日間のみ）
- 賞金総額：650,000ドル（優勝チームはCHAMPIONSへの出場権を獲得）
VALORANT Champions Tourには3段階あり、Challengers、Masters、Championsで構成されています。
「Challengers」は地域大会で年2回行われ、オープン予選と本戦があります。「Challengers」を勝ち抜き、年2回行われる各地域を代表するチームが集結した国際大会「Masters」に出場します。シーズンの終わりを飾るのが「Champions」です。強豪の猛者たちだけを集めた世界最高峰のトーナメント、これを勝ち抜いたチームが世界王者となります。
出場チーム
世界中の強豪たちがCHAMPIONSへの出場権を獲得するために、各地から集まってきた今大会。日本からは、ZETA Divisionに勝利して今大会への出場権を手にした「NORTHEPTION」が出場しました。
グループA
- OpTic Gaming（NA 2位）
- Guild Esports（EMEA 3位）
- LOUD（BR 2位）
- KRÜ Esports（SA 1位）
グループB
- FunPlus Phoenix（EMEA 2位）
- DRX（KR 2位）
- NORTHEPTION（JP 1位）
- XERXIA（APAC 2位）
トップシードのチーム
- FNATIC（EMEA 1位）
- XSET（NA 1位）
- Paper Rex（APAC 1位）
- Leviatán（LATAM 1位）
大会形式
グループステージ
- ダブルエリミネーション方式
- 全試合Bo3（3試合で行われる）
- グループA、グループBの両チームそれぞれ4チームが出場
- 勝ち抜いた各グループの上位2チームがプレーオフに出場
プレーオフ
- ダブルエリミネーション方式
- 全試合Bo3（ローワーファイナルとグランドファイナルを除いて）
- トップシードの4チームとグループステージを勝ち抜いた4チームが出場
VALORANT Champions Tour （VCT）の優勝チームは?
VCT 2022 Stage 2 Mastersのグランドファイナルは、ローワーファイナルで「NORTHEPTION」を破ったEMEA代表の「FunPlus Phoenix （FPX）」 と、APAC代表の「Paper Rex（PRX）」で行われました。手に汗握る激闘の末、3－2という結果で「FPX」が初優勝を飾りました。
日本チームはベスト10
日本代表のチーム「NORTHEPTION」は、今回が初めてとなる国際大会でした。初戦は韓国代表の「DRX」に0－2で負けてしまいましたが、続くローワー（Lower）ブラケットでAPAC代表の「XERXIA」に2－1で勝利。敗者復活戦のローワーは、ファイナルでEMEA代表の「FPX」に0－2で敗退してしまいました。惜しくも敗退となってしまいましたが、国際大会で世界ベスト10に入るという好成績を残したのは凄いですよね！
VCTでは、凄まじい視聴者数を記録
2週間という長い間行われた「VALORANT Champions Tour （VCT）」でしたが、その様子はTwitchやYouTubeで配信されていました。現在では、ゲームをスポーツとして観戦する人が増えてきており、今大会の世界最高視聴者数は80万人近くを記録。このことからもVALORANTというゲームの人気の高さが伺えますね。
Championsへの出場チームが決定！日本からは「ZETA DIVISION」
VCT 2022 Stage 2 Mastersが終わり、いよいよ9月にトルコ・イスタンブールにて開催が予定されている年間王者を決める大舞台「Champions」がやってきます。
Championsへの出場権を惜しくも手にできなかった日本代表チームですが、これまでの獲得サーキットポイントの結果、日本からの出場枠を前回の世界ベスト4という好成績を残した「ZETA DIVISION」が獲得しました。
そして、今回惜しくも及ばなかった「NORTHEPTION」や、「Crazy Raccoon」、「REJECT」が「Champions」へのもう1つの出場枠を懸けて戦う「2022 VALORANT East Asia Last Chance Qualifier」への出場権を獲得しました。もしかしたら「Champions」という年間王者を決める大舞台で、日本代表チームが2チーム出場するという嬉しい光景が見れるかもしれません！
最後に
今回は、VCT 2022 Stage 2 Mastersの結果について紹介しました。リアルタイムで見れなかったという方には、ライブのアーカイブが残っているので、いつでも視聴可能です。今後の日本代表チームの活躍、そして9月に行われる「Champions」での激闘に注目です。