2024年のパリ、もしくは2028年のロサンゼルスでオリンピックの正式種目になるのではないかと噂されているeスポーツ。今や大会の優勝賞金が1億円以上とも言われており、最も盛り上がっている競技の一つと言っても過言ではないかもしれません。日本でも、ときどさんやshakaさん、かずのこさんといったプロゲーマーたちが活躍しています。
そんな日本でも盛り上がりを見せているeスポーツ業界で、2022年2月16日に驚きのニュースが入ってきました。日本人女性2人目のプロゲーマー・たぬかなさんが所属先から除名、契約解除をされたんです。
プロゲーマー・たぬかなが契約解除された経緯
配信者としても活動しているたぬかなさんが、2022年2月15日の配信中に「170センチない人には人権がない」などと発言したことが、ヤフーニュースなどの複数メディアに取り上げられ、Twitterのトレンドに上がるほど批判を浴び、炎上する事態となりました。
何の脈絡もなくこの話になったわけではなく、Uber Eatsの配達員から連絡先を聞かれたことから、男性の容姿の話になり、上記発言に至ったそうです。
たぬかなさんは、以前から、いわゆるネットスラングを日常的に使用しており、それが差別的な発言だとして炎上・問題とされることが多く、今回の件がダメ押しとなって、2月16日に所属しているRedBullから、さらに17日にはCYCLOPS athlete gamingからも除名契約解除が発表されました。
たぬかなの過去の発言まとめ
たぬかなさんのこれまでに問題とされた発言について紹介していきます。
低身長（170センチ以下）には人権がない
今回の騒動の直接的な原因の発言です。配信中に最近あったこととして、小柄なUber Eatsの配達員の方から連絡先を聞かれたことに恐怖を感じたとして出てきた言葉のようです。その時の発言の詳細を要約すると
- 「170センチないと人権がない。170センチない男性は自分に人権がないと思って生きてくれ」
- 「骨延長手術を検討してくれ」
- 「自分は170センチないと相手にしたいと思わない」
といったところでしょうか。仮に前後の文脈を考慮したとしてもひどい言葉です。事態が大ごとになってきたことで
「格ゲー用語で『人権がない』ってよく言ってしまうんですけど、それをフランクな感じで使ってしまった」
「高身長が好きって言いたいだけでした・・・いつもの配信の身内ノリで言葉が悪くなっちゃいました、ごめんなさい〜・・・」
と謝罪文をTwitterに投稿するものの、記事に真剣味が感じられず、火に油を注いだような形となり、さらに炎上してしまいました。
その後、まるで別人が書いたのではないかと思われるような、真摯できちんとした言葉遣いでの謝罪文を投稿しましたが、結局収拾がつく様子は見られません。
ネットスラングとしての『人権がない（＝そのキャラクターが弱くて使えない、自分には用がないという意味）』という言葉は、そこまで重たい言葉ではないのかもしれませんが、自分が与える影響などを考えない発言であったことは間違いありません。
Aカップは生きる資格がない
こちらも配信中に視聴者からの質問に対してのコメントのようです。さらに続けて
「え、だって君らも思うっしょ。Aカップに人権なくない？Bでギリ出てくるんちゃう人権。Bは人による人権が。Cから多分、一般的にはCからが人権だと思う」
と話しています。ここでも人権という言葉が出てきており、やはりたぬかなさんにとって「人権がない」という言葉は軽い意味なんだとわかります。
ちなみに、たぬかなさんのバストはD以上あり、自分のバストに自信があるからこの発言になったのではないかというネットの発言も少なくありませんでした。
その他にも多数の問題発言を・・・
このほかにも「韓国人ゲーマーはゲイ」だとか「クンニができない男は子供舌」などと、記載することも憚れるようなことを言っていたようです。このような発言を繰り返しているため、たぬかなさんに対して批判的な人も少なくありません。
まとめ
プロゲーマーたぬかなの問題発言について、経緯やこれまでの発言をまとめてきました。たぬかなさんの発言は、オフラインの仲間内で話をするだけならば「馬鹿なこと言ってるなよ」などで済ましてもらえるかもしれませんが、不特定多数の方が見聞きするところですべきではないものばかりでした。ましてや、少なくとも2社から支援を受けて活動しているということを踏まえると、自覚の足りない発言だったとしか言いようがありません。
プロゲーマーの方々が日々腕を磨き、日本でも盛り上がりを見せてきているだけに、今回の件は非常に残念でした。とはいえ、オリンピック種目になる可能性も大いにあるeスポーツなので、今後は日本人選手の好成績などポジティブな内容で注目を集めてもらえることを期待したいです！