コンピュータゲーム対戦をスポーツ競技のようにみなすeスポーツが世界中で盛り上がりをみせています。日本では目新しいもののように見えますが、今やオリンピック種目に加わる可能性を秘めている大きな競技へと成長しています。世界中で多数の大会が開かれていますので、日本へ浸透する日も近いのではないでしょうか?
そもそもeスポーツとは?
eスポーツはelectronic sports=(エレクトロニックスポーツ)の略称であり、「コンピュータゲーム対戦をスポーツ競技とみなす」場合の名称です。広い意味では電子機器を用いて行う娯楽、競技スポーツ全般を指すようです。多くの場合、eスポーツはプロ選手複数人で構成されるチームあるいは個人同士で対戦を行います。近年では、企業による開催資金の提供により、勝者は賞金を獲得することができる。
eスポーツ種目・ゲームジャンル
では、具体的にどのようなゲームがプレイされているのでしょうか?スポーツ競技もフットボール、野球、バレー…などと様々な種目に分類されていますが、eスポーツも同じようなゲームジャンルで分類されています。ここでは主なゲームジャンルの種類別に特徴と大会で使用されるゲームタイトル名を紹介していきます。
FPS:First Person Shooter (ファーストパーソンシューター)
シューティングゲームの一種であり、プレイヤーはキャラクター自身の視点でプレイします。そのため、自身の使用キャラクターの全身像は見えることがなく、画面に映るのはキャラクターの腕、武器や装具のみとなります。プレイヤーはキャラクターを操り、武器などを使用し敵と戦うアクションゲームです。反射真剣と判断力が求められます。
大会での使用タイトル
- Apex Legends
- Tom Clancy’s Rainbow Six Siege
- Counter-Strike : Global Offensive
- Overwatch
- VALORANT
- Call of Duty
TPS:Third Person Shooter(サードパーソンシューター)
FPSと同様のシューティングゲームですが、TPSは第三者視点でキャラクターを操る点がFPSと異なっています。広い視野でプレイ戦略を練ることが可能です。
大会での使用タイトル
- Fortnite
- Splatoon
- PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS
- 荒野行動
RTS:Real Time Strategy(リアルタイムストラテジー)
フィールドで、リアルタイムに進行する時間で戦略をたてながら敵と戦います。プレイヤーは指揮者となりキャラクターに指示を与え、敵を倒させます。多くは1対1で行われ、フィールド全体を見渡しながら自身の軍隊を操ります。戦術のみならず判断力や操作力により勝敗がわかれていきます。
大会での使用タイトル
- Starcraft2
- Age of Empires
- Clash Royale
MOBA:Multiplayer Online Battle Arena(マルチオンラインバトルアリーナ)
RST のサブジャンルの一つであり、RSTと似ていますがMOBAは1対1での対戦ではなくチーム戦となり、ゲームの目的は相手を倒すことではなく敵陣地を破壊することとなります。攻撃のみならず防御とのバランスを考えた戦略が必要となり、チームワークが鍵となるゲームです。
大会での使用タイトル
- League of Legends
- Dota2
- Heroes of the Storm
- LORD of VERMILION ARENA
対戦型格闘ゲーム
1対1の格闘形式で対戦するゲームです。自身のキャラクターを操り相手をノックアウトすることが目的となります。反射神経が必要とされます。日本で有名なタイトルが多く使用されることが多いです。
大会での使用タイトル
- ストリートファイター
- 大乱闘スマッシュブラザーズブラザーズ
- 鉄拳
DCG: Digital Card Game(デジタルカードゲーム)
紙で作られたカードゲームをプレイするようにデジタルのカードを使ってプレイします。運要素も含まれるため、勝敗の行方を追うのも面白いゲームと言えます。
大会での使用タイトル
- Shadowverse
- Hearthstone
- Legends of Runeterra
スポーツゲーム
文字通りスポーツのシミュレーションゲームです。主にフットボール、バスケットボール、野球などのスポーツがプレイされることが多く、プレイヤーはチームメンバーを操り得点を競います。
大会での使用タイトル
- FIFA
- NBA
- ウイニングイレブン
パズルゲーム
ランダムに落下してくるパーツを移動させ積み上げながらパーツを揃え消していくようなゲームや相手より早くパズルをクリアするゲームがプレイされています。相手を妨害したりすることもできるので、自分のフィールドを操作しながら、相手の状況も確認するなどの複数のことを進行する能力が試されます。
大会での使用タイトル
- TETRIS
- ぷよぷよ
- パズル&ドラゴンズ
eスポーツへの参加方法
ゲームジャンルが様々あることがおわかりいただけたと思いますので、どのようにプレイヤーが参加しているのかをみていきましょう。
オンラインでのプレイ
インターネットを当たり前のように使用する時代ですので、もっとも簡単にeスポーツに参加する方法と言えるでしょう。ただし、ネットワーク接続・スピードの問題、チート行為が発生しやすいため、練習や単にゲームを楽しむためだけに使われることが多いようです。公式の大会ではこれらの問題が起きないように厳重に対策されています。チーム形式のゲームではプレイヤー同士の連携が必須となるため、音声通信機器などを使い遠隔でチームメンバーとコミュニケーションをとりながらプレイします。自宅で手軽にプレイ可能なためオンラインゲーム人口は年々増加しています。
オフラインでのプレイ
ローカルエリアネットワーク(LAN)でのプレイでオンラインプレイでの問題が軽減されます。プロプレイヤーが参加する大会などではオフラインが好まれます。通常大会開催側が機器を用紙するため違反行為が行いにくく、管理者が置かれるためより公正な試合を行うことができます。大きな大会などではオンラインで予選が行われ、上位に勝ち進むとオフラインでの対戦になるといった形式がとられることが多いようです。
まとめ
今回はeスポーツとはなにかについて解説していきました。多くのゲームジャンルがあるので興味のあるものが実はeスポーツ種目として採用されていた!なんてこともあるかもしれませんね。だんだん人気の高まりを見せているeスポーツ、この機会に新たな挑戦をスタートしてみてください。