近年様々なゲームが国内外で大会を開催し、話題となっているeスポーツが2024年7月にオリンピックを主催する国際オリンピック委員会でeスポーツの国際大会「オリンピック・eスポーツ・ゲームズ」を開催すると発表しました。2025年にはサウジアラビアで初めてのeスポーツオリンピックが開催されることになり、eスポーツがオリンピック競技となったことに対する賛成派と反対派の意見を紹介していきたいとおもいます。
eスポーツがオリンピック競技として認められた
近年サウジアラビアでは世界最大規模のeスポーツイベントが開催されており、2024年7月には賞金総額90億円を超える国際大会「EsportsWorldCup」が開催されました。日本からも多数のチームが参加し、「ストリートファイター6」や「PUBGMOBILE」で好成績を残しています。世界中で人気や注目が集まるeスポーツがオリンピック競技となったことで更なる注目が集まっています。
【石川県eスポーツ連合のお仕事】先日、サウジアラビアで実施された「Esports World Cup2024」鉄拳8にて、石川県金沢市在住で、ZETADIVISION所属のdouble選手が第3位入賞(獲得賞金1080万円)したことをご報告に、村山 卓 金沢市長を表敬訪問させていただきました! #金沢市 #esportsworldcup #EWC pic.twitter.com/K6Ig4s98H3
— Masanori Asaoka@おしゃべりエンジニア (@shallow_m2) September 18, 2024
第一回の競技種目や大会の内容は?
2025年に開催することが決まっている「オリンピック・eスポーツ・ゲームズ」ですが、現段階で決まっているのは開催国がサウジアラビアであることだけです。そのため開催会場や日時、競技種目などの詳細は明らかになっていません。しかし2023年にシンガポールで開催された「オリンピックeスポーツシリーズ」では、野球や射撃、モータースポーツ、ダンスなど10種目で協議が行われました。競技タイトルのなかには日本でも競技人口の多いゲームも選ばれています。
日本のメーカーが競技種目になるかも?
2023年に開催された大会ではその他のジャンルでエキシビジョンマッチが行われ、対戦格闘ゲーム「ストリートファイター6」が競技タイトルに選ばれました。カプコンは世界大会を開催するなど、eスポーツの普及に力を入れているため第一回の種目として採用される可能性もあると言われています。射撃においては本来のゲーム性のプレイではなく、暴力的な描写を排除した競技としてプレイされているので大会形式にも注目が集まります。
オリンピック競技になったことについて
注目を集めているeスポーツですが、今回オリンピック競技として認められましたが世間の意見は反対派も一定数いるようです。賛成派についての意見のほとんどはeスポーツの可能性を評価している人が多いように感じました。「新しい試みとして挑戦していってほしい」といった声や「頭を使ったゲームはエンターテイメントとしてスポーツと同じくらい意義があると思う」という意見があります。
スッキリ。板ザン登場のあとで。オリンピックにeスポーツ採用 納得できる?アンケート。ぼくは賛成。将来は採用しないとオリンピックが今のような形のイベントとしてもたない派。逆にオリンピックが社会を変えるという立場でも採用せざるえないんでないかしら。もちろん採用されなくても時代は進む。 pic.twitter.com/LAPpRJe4a5
— Hiroshi Inukai 犬飼博士 そろばんは乗るもの (@POLYGONINUKAI) February 16, 2018
ゲームはスポーツではない
オリンピック競技となったeスポーツですが、反対派の意見ではやはり「ゲームはスポーツではない」という意見が圧倒的に多くみられました。オリンピックの理念や精神に合致はしないため、わざわざオリンピックとしてやるのではなく他でやってほしいという意見もあるようです。さらに中立派でも「ゲームであって純粋なスポーツのカテゴリに入らない」という意見もあるため、反対派とならない人でも否定的な意見はあるように感じます。
eスポーツはeスポーツでオリンピックに負けないくらい大きな大会を開けばいいだけの話なのに、なぜオリンピックに組み込もうとしてるのかが疑問。
ゲームの大会があるのは賛成派だけど、混ぜる必要ある?
数学オリンピックとオリンピックだって別物じゃん?— くく🕊️ (@chihi17) June 28, 2018
eスポーツに関心や興味があるのは男性
オリンピック競技となったeスポーツで賛成派と反対派の男女の割合については、大きな差があるようです。女性はeスポーツを知っている人が少なく賛成派や反対派よりも、どちらともいえないという中立派が非常に多くみられました。ゲーム自体が男性向けであることからeスポーツに関心があるのは男性の方が圧倒的に多いようです。
世代間では大きな差はなかった
eスポーツと聞くと若い世代の印象が強く、世代間では非常に意見が大きく分かれるように思います。しかし世代間では大きな差はなく、いかにeスポーツが社会に影響を与えているかがわかります。近年ではバラエティ番組にも取り上げられるほどで、ゲームのタイトルも若い世代以外にもプレイしたことがあるものがあるため様々な世代が楽しむことができるのではないでしょうか。
賛成派は若い世代、反対派は高齢層
オリンピック競技となったeスポーツについて賛成派が多いのは、10代から30代前半が多く反対派は30代後半以上の年齢層が多いようにみられました。若い世代の反対派ではeスポーツの将来性については評価しているという意見があり、賛成ではないもののeスポーツに対しては寛容であることがわかりました。このような意見から高齢層や女性などのeスポーツに対する認知度の低さが、賛成派の少なさに繋がっているのではないかと考えられます。
まとめ
今回は2025年にサウジアラビアで開催が決まっている、オリンピック競技であるeスポーツについての意見について紹介していきました。賛成派の意見ではeスポーツの可能性などに期待を込めた意見が多くみられましたが、反対派ではオリンピックの歴代スポーツと比較し合致しないという意見がありました。eスポーツ自体がもたらす影響力は非常に高いため、今後賛成派が増えるという可能性もあるのではないでしょうか。